ロープアクセスが実現する「無足場雨漏り点検」のメリットとは? #11

建物の雨漏り調査を行う際、多くの場合は足場を組んで作業を行います。しかし、法人向けの中高層ビルや大型商業施設では、足場設置が以下のような問題を引き起こすことがあります。
• コストの増加:足場の設置・解体には高額な費用がかかる。
• 時間のロス:足場の組み立てに数日〜数週間かかり、点検開始まで時間がかかる。
• 営業や住民への影響:建物の外観を覆うため、店舗や住居の利用者に不便を強いる。
これらの課題を解決する手段として、**「ロープアクセスによる無足場点検」**が注目されています。
ロープアクセスによる無足場点検のメリット
ロープアクセスは、専門技術を持つ作業員がロープを使って建物の外壁や屋上にアクセスし、点検・修繕を行う手法です。この方法には以下のようなメリットがあります。
1. 迅速な対応が可能
足場を組む手間が不要なため、点検依頼から作業開始までのスピードが格段に向上します。緊急対応が必要な雨漏りの場合、即日点検・対応も可能です。
2. コスト削減
足場を組む費用が不要なため、全体の調査・修繕コストを大幅に削減できます。特にスポット的な修繕が必要な場合には、無駄な費用をかけることなく、効率的に問題を解決できます。
3. 建物の美観や利用環境を損なわない
足場を組まないため、建物の外観を覆うことなく作業を進められます。これは、営業中のオフィスビルや商業施設にとって大きなメリットとなります。
4. アクセス困難な場所の点検が可能
ビルの曲面や狭い箇所、高所作業車では届かない場所にも作業員が直接アクセスできます。従来の点検方法では見逃されていた部分まで細かくチェックが可能になります。
実際のロープアクセス雨漏り調査事例
事例①:高層ビルの外壁クラック調査
都心にある15階建てのオフィスビルで、雨漏りが発生。ロープアクセス技術を活用し、外壁のひび割れを詳細に調査したところ、窓枠と外壁の境目に微細なクラックが見つかりました。ピンポイントでシーリング補修を施し、短期間で雨漏りを解決しました。
事例②:商業施設の屋上排水設備点検
大型ショッピングモールの雨漏りトラブルでは、屋上の排水口詰まりが原因でした。ロープアクセス作業員が直接屋上に降り、排水設備の清掃と防水施工を実施。足場設置なしで迅速に対応し、営業に支障をきたすことなく作業を終えました。
ロープアクセス点検の流れ
1. ヒアリング・現地調査
雨漏り発生箇所や症状を詳しくお聞きし、必要に応じて簡易的な現地確認を行います。
2. ロープアクセスによる詳細調査
専門の作業員がロープを使って建物の各部を直接目視確認し、撮影・記録を行います。
3. 報告・修繕提案
調査結果をもとに、補修が必要な箇所や施工方法をご提案。最適な修繕プランを決定します。
4. 修繕作業の実施
必要に応じて、その場で簡易補修を行うことも可能です。より大がかりな施工が必要な場合は、別途スケジュールを組みます。
定期点検の重要性
雨漏りは一度修繕しても、時間の経過とともに再発する可能性があります。そのため、定期的なロープアクセス点検を実施し、小さな劣化の段階で補修を行うことが理想的です。特に、以下のような建物では定期点検を強くおすすめします。
• 築10年以上が経過したビル
• 外壁にひび割れが発生しやすいタイル張りの建物
• 屋上に排水設備がある施設(商業施設・ホテルなど)
まとめ
ロープアクセスによる無足場雨漏り点検は、従来の調査方法と比べてスピード・コスト・精度のすべてにおいて優れた手法です。特に、法人向けの高層ビルや商業施設など、足場を組みにくい建物では非常に有効です。雨漏りの兆候が見られた場合は、早めの点検をおすすめします。ロープアクセス技術を駆使したプロの点検サービスを、ぜひご活用ください!
2025年02月05日 16:00